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ビタミンについて・その⑤
皆様、こんにちは。
健康習慣クラブALIVEのトレーナー若月です(^^)/
毎週水曜日は『栄養』に関する情報をお伝えしてまいります。
皆様の生活に、ぜひお役立てくださいませ☆
さてさて、今日も世界のビタミン欠乏症についてです。
今日は「ペラグラ」という病気ですね。
あまり聞き慣れない病名ですが、
18世紀初頭のスペインやイタリアの北部で発症したと言われる病気です。
症状は皮膚炎や下痢、認知症などが起こり、
悪化すれば消化器系の異常や脳や脊髄などの中枢神経にまで異常をきたします。
これはビタミンのナイアシンと、アミノ酸のトリプトファンが不足することで発症すると言われています。
ナイアシンはビタミンB3とも言われていて、
腸内細菌がトリプトファンを代謝することによって体内でも生成されます。
ALIVEの睡眠セミナーに参加された方は覚えていらっしゃいますでしょうか(^^)/
トリプトファンはセロトニンの材料にもなりますから、
不足してはいけない栄養素になります。
また、ナイアシンを無駄に消費するのがアルコールの分解です。
アルコール依存症の方はペラグラにかかる可能性が高いのです。
鉄やビタミンB2、ビタミンB6なども不足すれば同じ症状が出ます。
つまり栄養の不良でかかってしまう病気ということですね。
治療ではナイアシンを含めたビタミンB群を経口摂取するという方法を取ります。
そのくらい栄養素が重要なのです。
ペラグラにかかると太陽光を浴びて顔に湿疹が出てしまいます。
日本では自然にかかることは稀ですね。
アルコール依存の場合くらいです。
日本人はトリプトファンの不足にはあまりならない人種です。
それは食性の問題です。
ペラグラが発症したスペインやイタリアの北部は、
トウモロコシを主食にしている人が多いようですね。
トウモロコシにはトリプトファンがあまり含まれていませんから、
ペラグラにかかるリスクが圧倒的に高いわけです。
バランスよくアミノ酸を摂取できるプロテインも重要ですし、
ビタミンを無駄遣いするアルコールが飲み過ぎないことが重要ですね。
来週は欠乏症シリーズの最後、くる病についてお話します。
それでは今日はこの辺で☆
また水曜日に(^^)/