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最近の研究で明らかになった食物アレルギーの原因とは?
こんにちは。小川です。
金曜日は新聞に掲載されていた健康に関する知識をお届けします。
今日お届けする内容は2016年9月1日に京都新聞に掲載された「食物アレルギー」についてです。
現在日本の小中高生の4.5%が発症しているそうで、残念なことに年2~5人がこれにより命を落としているそうです。
周囲にも食物アレルギーの人が増えたという実感はありませんか?
私は非常にあります。
教育現場でも食物アレルギーの子どもが増加しており、対応が難しくなってきているそうです。
ニュースでも先生が児童にアレルゲンとなる給食を間違って食べさせてしまって死亡する事故が起こったのは記憶に新しいことだと思います。
では何故こうした食物アレルギーの子どもが増えているのでしょうか?
その原因として最近主流となっている考え方は「アレルギーの入り口が皮膚」ということらしいのです。
新聞では日本アレルギー学会認定指導医の横隆医師のコメントが掲載されているのですが、その記事の中で医師は「寄生虫やばい菌による感染症が減るなど社会が衛生的になったことで体内の免疫バランスが崩れ、本来無害な物質に抗体が反応するようになったのが有力な仮説の一つだ」と話ています。
これは非常に興味深い発言だと思います。
社会全体がキレイになってきたことにより我々の免疫システムが正常に働かなくなってきている可能性がある、という見解なのです。
確かに寒いからと言って厚着ばかりしていると自分の免疫細胞が弱くなることは証明されていることですが、これと似たようなことが食物アレルギーでも起きている、ということなのです。
しかも食物アレルギーの入り口が口ではなく皮膚であるというのです。
医師はこう続けます。
「意外に思うかもしれないが家のホコリを分析すると牛乳や小麦、卵などの食物が結構含まれている。エアコンなどで部屋が乾燥すると肌の水分が減り体内への異物の侵入を防いでいる皮膚バリアが壊れてしまい、そこから食物アレルゲンが体内へ入ることが発症の一つのきっかけとなる」
その為の対策はこうです。
食物アレルギーの8~9割は乳幼児期に発症しており、乳幼児期から肌が乾燥していれば保湿剤を塗るなど肌の乾燥を防いであげることが予防になるということなのです。
小さなお子さんが周りにいる人は十分に気を付けてほしいと思います。
ではまた!