ニュース・ブログ
「あの時」を振り返って。②
みなさん
こんにちは。森岡です。
月曜日に続き、私が体験した3月11日をお話します。
地震発生後は何がどうなっているのかわからず、
気持ちを落ち着けるためにすぐ近くにあった喫茶店に入り、
ワンセグで地震の規模や大きさを知りました。
東京はすべての交通が止まった状態ですぐに街中が人で溢れていました。
当然電車は動いていないし、いつ動くかわかりません。
タクシーをすぐに拾えばよかったとも思いましたが
運良く拾えたところで道路は渋滞で、車が進んでいくわけもありません。
電車の運転再開など待っていられませんから、自宅まで歩いて帰ることにしました。
辛うじてスマホには電池が残っており、ネット回線とGPSは生きていたので
地図で道を調べて見ると約15kmもありました。
とっても私なんかよりも多くの距離を歩いて帰った人も多くいるはずですから
まだまだ甘いほうだと思います。
帰宅するまで5~6時間はかかったと思いますが
緊急時で身体が緊張しているせいか、そのときはほとんど休むことなく
家まであるき続けたことを覚えています。
飲み物、食べ物を買っておこうとコンビニやファストフード店にも
何件か入ってみましたが、その時のコンビニは雑誌意外のものは
全て売り切れといっていいくらいの品切れ状態でした。
あんなスッカラカンのコンビニを見たのは始めてでしたし、
マクドナルドですらメニュー表そのものをレジから下げてしまっているくらいでした。
たまたま運良く自動販売機でスポーツドリンクが買えたので
その時飲んだのはそのペットボトル1本だったと思います。
トレーナーという仕事をしていたことで
筋肉や関節の状態が比較的良いコンディションにあったことが
大きかったですし、歩いていて小さな公園を見つけると
ベンチなどを利用して自分の脚の筋肉をストレッチすることもできました。
ストレッチをすると本当に疲労感が抜けることも改めて実感しました。
また、思いの外、人同士が助け合っている場面も多かったです。
個人商店の店前には「トイレあります」という張り紙が出ていましたし、
整骨院やボディケア関連の店が軒並みボランティアで無料マッサージをやっていました。
都会は人同士が無関心だと言われ、実際にそれを私も日々感じていますが
一方でまだまだそんなことはないと思わせられる出来事が
いたるところで起きていたのが私が体験した3月11日でした。